feel like more

ホールにはいくつかのスポットライトがある。それぞれに輝き、何かを照らしている。

なぜかスポットライトについて書きたくなった帰りの113号線、カーブの手前でアクセルを離し、カーブに入った瞬間にアクセルを踏み込む、黒いオーリスは加速する。

この瞬間に事故ったら誰か悲しんでくれるだろうか、後悔は、死んだら後悔もない。生きているから後悔するのだ、後悔している今は生きている証拠なのだ。

DeftonesのWhiteponyよりDigital Bathの歌詞feel like moreを口ずさみながら南下していく、そして気づいたら今に至る。

久々のウォッカは体の疲れを、無駄に動く頭を静止していく。

さてスポットライトだ、見た感じいくつもの線を描いて眼球に飛び込んでくる。これは俺の主観にしか見えないその瞬間の光の線なのだ、線といっても脳が眼球を通して感じるものなのだ、そんな一瞬の刹那ともいえる感覚のなかスタジオにいるのだ。

体は疲労感を感じている、長引く夏風邪、鼻声、痰に守られていた喉は丸裸に歌い、叫ぶ、ぎこちない体の動きは衝動と共に動き出す。

後ろにはライトのクラッシュシンバル、タムとバスドラと共に俺の好きなリズムを打ち出す。右にはベースを低く構えた兄貴のベース、ノリと共に低音がスタジオを下から押し上げる。正面にはカリメロヘッドのメロディメーカー、鋭いソロを弾いているそれはそれはとがり、狂気の線を描く。左にはノリノリのギターが爆発している、カッティング、ギターのとがったノイズを表現し消化している。

四方をノイズいや、攻撃だ。パンチョスいう総攻撃。体がどんなコンディション、声や喉の心配するのは0.2秒だけでいい、ドラムのカウントと共にそんなもの消え去り払拭するのだから。

CDをつくる、パンチョス達のそれぞれの音それぞれの何か、いろいろ詰まっている。そしてスタジオ、ライブにつながる。

文章の表現では伝わらないから是非ライブに来てみてほしい。ドラムのカウント、ギターのリフ、ベースのうねり、頭で理解する前に体が反応するはずだ。

feer like more スポットライトが照らすはパンチョスのこれからだろう、だからこそ光に見とれてしまったのだ。          jun

                                           今日の寝酒 ウオッカとオランジーナ混ぜた奴